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上体を起こし、椅子に座る。貴族のもとで長年仕事をしてきた何人かは、ジョシュアの仕草が貴族出身の若者のように自然であることに気付いていた。

(喬書亞挺起身子,端正地坐在椅子上的樣子,在場一些長年在貴族底下做事的人都注意到這年輕人應該是貴族出身沒錯)
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そのときジョシュアが言った。
(這時候喬書亞說話了)

「手を上げた人、どうぞ」
(舉手的那位,請說)

 一番後ろで、足を組み、斜めに座っていたジオバン‧ハントックは手を下ろし、腰を伸ばした。どこかにけちをつけようとしている人のように、視線を上げ、下に下げたとき、ジョシュアと目があった。
(在最後面、翹著腿斜斜地坐著的吉奧邦‧漢托(特)克(名字亂翻=_=)將手放下,挺著腰,像是找麻煩的人一樣,上下打量著,最後對上喬書亞的眼睛)

「ヒスファニエさん、質問したいことは一つや二つではないのですが、ともかく一番初めに確認したいことがあります。......あなたの台本は、実に素晴らしいものでしたが……
(西斯潘尼先生,我想問的不只一兩個,但有最想確認的一件事。……你寫的劇本,是在是太棒了)

 突然彼は拍手をした。人々が驚いた顔を向けるのを無視して、再び腕を組み、口を開いた。
(他突然拍起手,無視他人驚訝的視線,再次將手腕交疊,開口道)

「それ以外に俳優としての資質、演出家としての資質も持ち合わせていると信じてもよろしいのですか」
(除此之外,我能也相信你兼具演員和歌唱的資質(才能)嗎?)演出家好像包括歌唱、演戲、舞蹈等等的表演者,或者叫劇場監督,以歌唱代替不知道好不好

「はい」
(是的)

 一抹のためらいもない答えだった。何人かが失笑を漏らした。ジオバンは口の端だけを動かして言った。
(毫不猶豫的回答讓幾個人不禁笑了出來。吉奧邦動了動嘴角說道

「まあ、冗談ではないと思うことにしましょう。いずれにせよ、一つの能力だけは確認したのですから。では、あなたは……。もしあなたが何人もいてそれぞれ分担して仕事を進めることができたとしたら、作曲や作詞を三日以内でやり遂げ、振り付けを三日以内で完成させるということが可能だということなんですか」
(那就當作您不是在開玩笑。不管怎麼說,我們已經很確定其中一項能力了。也就是說,如果您可以分成好幾個人將工作完成的話,作詞作曲在三天內就能完成,包括編舞也可能在三天內完成嗎?)

「いいえ」
(不是)

 何を言い出すのだろうかという目で人々が顔をしかめてジョシュアを見た瞬間、こたえが飛び出した。
(人們皺著臉一副你在說什麼的(不知所以的)眼神看著喬書亞的瞬間,他回答了
)

「三日もかかるはずはありません」
(不用三天)

ざわめきが一渡りした。怒り出す者もいたが、あまりにも自信に満ちた答えだったので、動揺した者の方が多かった。
((場內)一陣嘈雜,有人甚至開始生氣,實在是過於自信的回答,因此動搖的人更多)

「作詞だけなら可能かもしれないが……一つのオペラにどれだけの曲が必要だと思っているんだ、とても三日で作曲するなどできない」
(作詞的話可能還辦得到,一場歌劇需要多少曲子知道嗎(他以為一場歌劇需要多少曲子)?再怎麼樣,三天內作曲完成是做不到的)

「他のことはわからないが、これだけははっきりしている。作曲、作詞が完成したとしても、三日で演出を完成させることなどできるはずもない」
(其他的創作怎麼樣我不知道,只有這件事我很清楚,就算三天內完成作詞作曲,要在三天內演出一定辦不到)

「作詞だって三日ではとても無理だ。やったことのある人間ならわかるはずだ。三日の三倍でも不可能だ」
(就連作詞,三天都算勉強了,實際做過的人都知道,用三倍的時間也不可能)

 皆、自分の専門に関して無理だと言い張った。そして互いの意見を知ると、不快げな声で騒ぎはじめた。
(每個人都在自己的專業領域上宣稱不可能,一確認彼此的意見,感到不快的聲音四處響起)

「エテルンさん、こんな子供の遊びみたいなものに忙しい人々を呼び集めて、どういうつもりなんだ。責任を取ってもらいたい」
(エテルン小姐,用這種像騙小孩的東西把各位大忙人叫到這裡,到底在想什麼?總有個人要負責吧)

「この集まり自体が一種の芝居なんじゃないか。ならばこれらの人々を集めたこと、つまりキャスティングの能力を高く買って、大笑いしてから家に帰るとするか」
(還是說這個聚會本身就是一齣戲,將來到這裡的人的能力,嘲笑一番後就回家嗎?)

 ジョシュアはそれらを聞いても、三本の指であごを支えながらにこにこ笑っていた。そのとき、ジオバンが自分の席で立ち上がった。
(喬書亞即使聽到這些話,仍然用三根手指撐著下巴面帶微笑。這時候,吉奧邦從自己的位子站了起來)

「ヒスファニエさん」
(西斯潘尼先生)

 ジオバンがもう一度その名を呼んだとき、モルト夫人はどこかで聞いた名前だ、と思いはじめた。
(吉奧邦再次叫到這個名字的時候,莫爾特夫人突然有種熟悉的感覺,好像以前曾在哪裡聽過)

「自分ができないことを、何事でもないことのように言う人に対して、好意を持ったない人がたくさんいます。自信があるのはいいですが、それを表現する方法には気をつけた方がいいと思います」
(對於自己辦不到的事,卻有人認為輕而一舉,對那些人能抱持著好意的人並不多。有信心是好事,但表達方式要多注意一點比較好)

「忠言、感謝します」
(謝謝忠告)

-----Demonic Headreach 368

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